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【ドラマツルギー】
物語は、ほぼ全編をとおしてヒロインである田嶋タカコ一人の視点によって描かれています。
ドラマ的にはタカコの内面的葛 藤と成長の過程のみが中心として存在するため、客観的な視点としてのドラマツルギーは物語中では重要視されません。
タカコの彼氏である北村ユウヘイが持つ悩みや不安は物語中では直接的に語られませんし、触れられない。
プロットの構造的な明確さは犠牲にしますが、タカコの視点を貫 くことによってコミュニケーションの困難さ、通過儀礼としての学生時代を、不条理でやりきれない状況をも包括した「人生の複合体」として描き 出すことを狙いとしています。

【登場人物について】
田嶋タカコ

本編のヒロイン。
7月17日生まれ。A型。吹奏楽部所属。生徒会では会計を務める。
成績は常に学年上位だが、全国的に見ればそこそこ。
どちらかといえば文系頭だが、気質的な偏りはあまりない内向的な少女。
物腰はおだやかで気弱に見えるが、反面、内面的に強い衝動性と情緒性がその行動原理として存在している。
表象的には行動よりも思考が先立ち、自己よりも他人を優先し協調を図ろうとするために、周囲からは一歩引いた立場にいると見られている。一方で他人から期待されることなどに対しては何ごとにもおいて真面目に取り組もうとする責任感の強さと、ある意味で不器用な面がある。
コミュニケーションに対する欲望が強い反面、思考が先立って他人に踏み込めず、そのことがタカコ自身の大きな悩みと孤独の原因となっている。
内罰的傾向が強く、葛藤や障害が発生するときは過剰に自己を責め抑圧を高めてしまうことが多い。

北村ユウヘイ
タカコの中学時代の同級生。
4月26生まれ。AB型。理科部(帰宅部)。成績は中の上。典型的な文系頭。
外向的な少年であり物腰は明るく他人と深くかかわることに恐れがなく、ある意味では幼さの残る屈託のなさをもつ。
だが本質的にタカコと同質の 孤独を持ち、周囲が本当に自分の存在を認めているのか懐疑的になる時がある。
タカコはまったく気づいていないが、ユウヘイは学力や人間的な 面においてタカコに強いコンプレックスを抱いている。
自分よりも断然勉強ができるだけでなく、生徒会活動などで学年の中心的な立場であり、周囲に対して自分に出来ない気配りをできるタカコは、ユウヘイにとっては羨望の対象である。
そして、そのことが次第にユウヘイにとって負い目となっていく。

二人のキャラクターに関しては、皆様の身近な世界にそっと寄り添えるような、どこにでもいる普通の少年と少女であることを目標にしています。
誰もが一度は経験する学生時代。部活や恋愛や受験、他人との距離感という意識は、思春期を迎えた少女にとっては言わずもがなでしょうし、そういう日常の小さな出来事の積み重ねが、どれだけ自分の世界にとって重要事だったかは、何より私たち自身が一番よく知っていることだと思います。
そんな、日々の何気ない苦しみや悲しみ、喜びを感じながら、一生懸命この世界の中で暮らしている一人の女の子と一人の男の子。―そんな二人でありたいと願っています。

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