『めぐり逢う世界』を自主制作したアマチュアアニメーションスタジオNEWADVENTUREの公式サイトです


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制作雑話

1.「タカコの物語について」

『めぐり逢う世界』の構成が最終的に固まったのは2007年の6月頃のことですが、その原型となるアイデアは遥か10年も前(高校時代!!)にまで遡ります。
現在の形に収まるまでに構成は大きく5回の変更があり、シナリオに関してはそれこそ数え切れない修正がかかりました。初期のものに至っては実に2時間以上の壮大な物語でした。コンテも4、5回は切っています。
それが現在制作中の本編に近い形となったのは、2003年の春ごろに書いた第3稿です。
その時点でようやくこの物語は「デジタルツールを用いたアニメーションに よる作品」という表現的に明確な方向性が打ち立てられ、個人制作の範囲内で作りきるだけのフォーマットを設定しなければならないという要請により、以前のシナリオにあったファンタジー的な要素やヒロインと少年周辺のノイズをすべて除去し、物語の最も核となるテーマだけを純粋に追求していくことになります。
それから第4稿を経て、当初は少年の一人称だったシナリオが少女の一人称へと視点を変更し、ようやく最終稿に至り「何気ない日常にある小さな悲しみや苦しみを受け止めながら、それに負けずに一生懸命成長していこうとする、どこにでもいる普通の女の子」の物語になりました。

2.「制作へ至るまでのこと」

この物語を作ろうと決めたときから現在に至るまで、制作は常に難航を極めました。
その理由は大 きく二つあります。
第一に、決定的な技術体力不足。
もともとこの物語は、僕がアニメーションを始める前から構想にあったものであり、それをアニメーションという表現方法でやろうと決めたとして、当初はまったくのゼロから始めなければなりませんでした。
シナリオは書けども絵については落書き程度にしかやったことがなく、デジタルツールに関する知識もゼロ。パソコンを家電量販店に買いに行くところから始めました。
その後は シナリオ改稿と制作中断の連続でした。本編制作自体は過去に何度かチャレンジしていましたが、そのたびに技術不足に悩まされ制作中断を余儀なくされてました。
そして第二の問題は、年月の経過によって僕自身の内面が著しく変わり続けていたこと。
大学に入り、東京を歩くようになり、社 会を経験していくごとに、自分が十代の頃に考えていた世界の形がどんどん変わっていきました。そうすると、どうしてもシナリオを読み返したときに、テーマや価値認識、物の見方などに疑問が生じてしまい、シナリオに手をつけていかざるを得なくなってしまいました。
それが現在になり、ようやく一本の作品を作りきるだけの技術体力が備わったという自信もつき、自分の限界に挑戦する権利を得たと思えるようになりました。
シナリオに関しては今でも、直すべきではなかったと思うこともあります。ですが、その気持も含めて、自分がこの物語に賭けてきた想いをすべて出し切りたいと思います。

3.「制作意図など」

この物語を作ろうと思った時期がまだ学生時代ということもあり、制作にあたっての狙いや目標などは一切ありませんでした。ただ、何か自分を表現できるものを見つけ、それを実現したいという気持ちだけで続けていたものです。
現在は技術的な部分がある程度こなれてきているので、そういう衝動からも落ち着いてきていますが、この作品に関する限りでは、観た人が共感してくれるような作品を作るという目的以外、技術的な課題や最終的なクオリティの目安などはありませんでした。
ただ、商業作品からも同人作品からも一線を画した、自主制作作品にしかできない題材として、できうる限り世界観にファンタジーを持ち込まず、この現実世界に即したリアルな感情を表現したいという制作意図はあります。
基本的に個人制作を前提に考えているので、一人の力で作りきる限りにおいての作品としての質と量を超えるものではありません。そのため、物語の形式として、複数の登場人物の対話により時間軸が進行するドラマではなく、物語中の各シーンについて、ヒロインの少女の心情をモノローグで語ることにより端的に表現していくことに決定しました。
手書き、3DCG、実写素材等、持ちうる限りのすべてのスキルと素材を動員して制作する2Dアニメーション作品を想定しています。

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